シーグラスの思い出|安楽島町

せっかくなので何気に行ったことのないローカルに行くか!ということで安楽島町にやってきた。

道中見覚えがあると思ったら、高校一年生の時に飛び込みをしに友人と海に来たことを思い出した。

あの時は歩きで途方もない時間をかけたが、今は車でひとっ飛び。

飛び込みをした堤防ではなく普通に整理された海岸に出てきた。

友人は小さい時から何度もやっていたらしく慣れていたが、私はビビッて数回しか飛び込みをしなかった記憶がある。ただ高校生の私はそんな素振りを見せることはできなかったので、何かと言い訳をしながらやり過ごしていた。でも飛び込むと足が着くのだからビビるのも当然である。

漁村らしさ摂取が必要。

実際に飛び込みの反動で足の親指の爪、覆った部分が全面剝がれたので危険だったのは間違いない。部活でバドミントンを始めたのもあって激しいフットワークに爪がボロボロだったのも相まっていつか剥がれるものだったので特にケガにはならなかったのが不幸中の幸い。

タイトルにあるシーグラスの思い出なんていつ、どこで聞けるんだという話だが散策している最中に砂浜をがりがりと掘っている親子がいたのだ。

「父さん、これで掘るわ!」とか言いながら棒を取り出してほりほりして微笑ましい光景に思わず

「なにが採れるんですか?」と聞いたら「あ、シーグラス採ってるだけです」と言っていた。

シーグラスといえばいつも思い出してしまうことがあって私も小学1年生くらいまでシーグラスを相当数集めていた。父が釣り好きだったのでついていってシーグラスをひたすら集めていた。

青い物から茶色の物、時々出てくるレアなカラー。

その中でも一番の思い出は幼稚園の親子遠足で行ったイルカ島。

わらじカツくらい大きい青色のシーグラスを見つけたのだ。

見たことのないサイズに衝撃を受け、速攻拾って母に見せびらかした記憶がある。

置いていきなさいと言われながらも、後生大事にする気持ちでずっと握りしめていた。

今思えば幼稚園の私の手から見てわらじカツだからたぶん10cmくらいのものだと思うが記憶に残っている大きさは衝撃的なものだった。

しかし休憩したベンチ、一人掛けのベンチに休憩した際に置いてきてしまったのだ。

「あれ?ない!」と気づいたときには船が出発する時間で取りに行けなかった。

泣いたのか泣いていないのか、そんな記憶もない。ただ喪失感が残っていた。

そんなシーグラスは今は一つも残っていないがいつ捨てたのかさえ覚えていない。そんな悔しいのか儚いのかよくわからない思い出、記憶。

記憶にある中ではじめての喪失という経験はシーグラス。

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